新潟大学教育学部 附属新潟小学校は、研究会、研究授業、主体的・対話的で深い学び、教科等横断的、資質・能力、教育課程の編成、コンピテンシー・ベイス、豊かに考える子ども、学習指導要領、を取り組んでいます。 新潟大学教育学部 附属新潟小学校は、研究会、研究授業、主体的・対話的で深い学び、教科等横断的、資質・能力、教育課程の編成、コンピテンシー・ベイス、豊かに考える子ども、学習指導要領、を取り組んでいます。
 
新潟大学教育学部 附属新潟小学校は、研究会、研究授業、主体的・対話的で深い学び、教科等横断的、資質・能力、教育課程の編成、コンピテンシー・ベイス、豊かに考える子ども、学習指導要領、を取り組んでいます。
算数科:志田 倫明
算数科:志田 倫明
附属新潟小2年目
研究教科 算数 1年目

今年度より研究教科が算数になりました。

算数科の課題は,「授業での学びが役に立つ」と感じている子どもが少ないことです。
授業の中で,算数の学習は分かるのに,その有用性を感じることができていないのです。

新学習指導要領でも「何が分かっているか」より「どんな学び方が身に付いているか」の重視が叫ばれています。

今年度,私は,「学び方の有用性」を感じる授業を追究していきます。
結果ではなく,思考過程(プロセス)の重要性を感じる授業です。

御批正,御指導よろしくお願いいたします。



初等教育研究会の授業
   

2月9日10日は,初等教育研究会でした。

 授業を参観していただいた皆様,本当にありがとうございました。

 関心をもって今この情報を読まれている皆様,本当にありがとうございます。

 研究会当日の授業を,御紹介します。

 

 本単元は,新潟市に昔から受け継がれてきた伝統文化である「万代太鼓」を学習対象にしています。

 前時までに,「地域の人たちは万代太鼓についてどのくらい知っているのか」を確かめるために,実際に町にでて調査活動を行いました。

 

【1日目】

 本時は調査活動の集計結果を提示するところから始めました。

  1. 万代太鼓を知っているか?            はい:128 いいえ:44

  2. 万代太鼓を見たり聴いたりしたことがあるか?   はい:111 いいえ:61

  3. 万代太鼓をこれから大事にしていきたいと思うか? はい:169 いいえ: 3

 この数値を見て,子どもが一番注目したのは,Bの「いいえ」3人でした。

 理由を問うと,

「地域の文化に関心がない人がいることが一番の問題だ。だって,関心がなければ太鼓を知っていても,見たり聴いたりしても意味がないし,もっと減っていってしまうと思うから」

と答えました。

 子どもは調査結果の数値以上に,地域の人たちの思いを大切に考えていることが伝わってきました。

 このような子どもたちに,これからこの学習でしていきたいことを問うと,「万代太鼓に関心をもってもらえるように,町の人に伝えていきたい」と答えたので,学習課題として設定しました。

 

 まず,「どんな人に伝えていきたいか」(発信する相手)を考えさせました。

 子どもは,

「この表でははっきりしない。年齢別とか住所別とかに分けて集計し直したい」

と,視点を決めてアンケートを集計し直すアイデアを出しました。表を整理・分析することを考えたのです。

「今までは社会と虹の輪(総合的な学習の時間)がつながっていたけど,今度は算数と虹の輪がつながりましたね!」

教科のつながりを自覚している素敵な発言まで飛び出し,子どもたちは主体的にアンケートの分析をすすめていきました。

 

【二日目】

 集計し直した調査活動を提示し,地域の実態をとらえ直しました。

「お年寄りよりも若い人たちのほうが知らない」

「知っている人よりも見たことがある人が少ないのは,太鼓の名前は知っているけど生の音は聴いたことがない人だ」

「万代に住んでいるのに,万代太鼓を知らない人もいるのは問題だ」

 結果,まずは若い人に伝えていくことが効果的であると判断した子どもたちは,今度はどのように伝えていくかその方法を考え始めました。

 

 ホワイトボードを使ってグループで相談させると,子どもたちはホワイトボードに「ウエビングマップ」や「コア・マトリクス」などの思考ツールを意識しながら,話し合いで出されたアイデアをまとめていました。日頃から有用感を得ているものは,自然と子どもが使うんだなあと感心させられました。

 

「パンフレットやポスターに,万代太鼓の情報をまとめて,見せたり説明したりすればいい。前に笹団子ことを伝えに行ったときも,それでうまくいったから。」

「いや,紙にまとめるだけでは音が伝わらない。やっぱり生の音を聞かせた方がいいと思う。私たちも,太鼓の音を初めて聴いたときに,すごい!!って思い,一気に関心をもったから

「お菓子ばっかり有名になっているから,お店にお願いしてお菓子のパンフレットに,太鼓の説明を書いてもらったらどう?笹団子を売っていた田中屋さんも詳しく説明を書いていた。お菓子を買えば太鼓のことが分かるようになると思う」

様々なアイデアの一つ一つに教師である私も感心させられました。子どもってすごい!

 これまでの学習で獲得した方法を生かして今回の太鼓についても生かそうとしていること。自分の体験知をもちだして,学習対象の特徴に見合った方法を考えていること。地域に自分たちから働き掛けていこうとしていること。

 様々な資質・能力を発揮して,この正解のない課題を解決しようと懸命に考えていました。

 

発想や発言に自由度がありながら,一つの課題解決に懸命に向かう子どもたちの姿に,授業をしながら感動しました。そして,授業前の私の想定の甘さを実感しました。

 

【シェアリングタイム】

授業を参観いただいた皆様からは,建設的で鋭い御意見をたくさんいただきました。自分一人では見えない授業の可能性をたくさん感じることができました。

子どもの思いを大切に,子どもの力を信じて,これからも実践していきたいと思います。

 

今後とも変わらぬ御指導・御鞭撻をよろしくお願いいたします。

  
  
ー告知ー 研究会直前情報
   研究会まであと1ヶ月となりました。
ユーモアと意欲に溢れた3年生の子どもたちと,
これかの未来を生きるための力を育む授業にチャレンジしますので,
是非,ご覧いただきたいと思っています。
授業の概要を少しだけお知らせします。

志田の総合は,実践算数!実践社会!
私は,情報の収集,整理・分析を通して,子どもが課題を設定する力を育むことを願って授業を行います。子どもは,学習対象の魅力を見付ける名人です。専門家との出会いや実際の体験を通して,どんどんその魅力を見付け,愛着をもっていきます。
しかし,子どもが問題状況をつかむことは難しいものです。多様な情報の中から,よりよい課題解決のために必要な問題状況の事実をつかむことは容易なことではありません。裏を返せば,問題状況の事実をつかむことができれば,子どもは解決のための見通しをもち,主体的に課題解決に取り組むことができます。これは,実社会・実生活の中での問題解決に役立つ力となります。

そこで,私は,問題状況の事実を子ども自身が明らかにしていくために,データの収集・分析を生かした授業を提案します。具体的には,3年生の算数の統計的な見方を,実社会の問題解決に働かせるのです。算数の時間だけでは,用意されたデータの読み取りはできても,目的に応じて情報を収集したり,分析を解決に役立てたりすることはできません。だからこそ,総合的な学習の時間で発揮させ,育成するのです。

扱う内容は,地域に受け継がれてきた宝物(今回は伝統芸能)です。
3年生の社会科では,受け継がれてきた伝統文化を学び,その魅力や,過去から今まで受け継いできた人たちの思いに触れ,その伝統文化の魅力を知る学習があります。
社会科で伝統文化への魅力を十分もった子どもたちが,地域を愛し,未来に受け継ぐ担い手として生きていく意識を高めることを願って,授業を準備中です。

お楽しみに!!

2回の笹団子作り体験とその比較
   
○地域の自慢の食べ物を考え紹介し合う。
○新潟県公式観光サイト「ご当地評判グルメランキング」を紹介し,笹団子が評判であることを知る
○笹団子について知っていることを出し合う。
○笹団子について情報を集める。
このような展開を経て,社会科の町探検で笹団子専門店「田中屋」を発見し,笹団子作りの体験ができることを知った子どもたち。子どもたちと笹団子作りをすることにしました。
@田中屋みなと工房での笹団子作り体験
「100年後まで守りたい。私たちの笹団子」
   

初めての総合的な学習の時間。
学習対象は新潟の郷土菓子「笹団子」でスタート!

〇新潟固有の郷土菓子
〇子どもたちは誰もが食べたことがある身近な郷土菓子
〇学校周辺(徒歩圏内)に複数の販売店&専門家
〇県内外の高い認知度。お土産品としての高い人気
★笹団子作りをする家庭の減少
★歴史,作り方,作る時期や目的,そこで生まれるコミュニティ−など,地域文化が無くなりかけていること
魅力(〇)と問題点(★)をあわせもっていることが,総合的な学習の時間で「笹団子」を学習対象とした理由です。
子どもたちは,魅力に触れさせることで,笹団子に対する愛着を高めます。
その後,問題点に気付かせることで,「守っていきたい」「自分たちにできることをしたい」と課題意識を高めます。
子どもたちと解決方法を考え,実行したり改善したりすることで課題解決能力を高めていきます。
専門家の取組や思いにふれることで,さらに地域に誇りをもち,地域を大切にしていこうとする気持ちを高めていきます。

このような,子どもたちの様々な高まりをねらって,単元を構想し,学習を進めていきます。

H28 研究計画  H28 研究計画
H28 「笹団子」指導案  H28 「笹団子」指導案
国語科: 里村 穣 国語科: 里村 穣
国語科:桑原 浩二 国語科:桑原 浩二
社会科:大矢 和憲 社会科:大矢 和憲
社会科:八幡 昌樹 社会科:八幡 昌樹
算数科:志田 倫明 算数科:志田 倫明
算数科:越村 尚貴 算数科:越村 尚貴
理科:竹内 義雄 理科:竹内 義雄
理科:加藤 聡 理科:加藤 聡
生活科:三星 雄大 生活科:三星 雄大
音楽科:佐藤 史人 音楽科:佐藤 史人
図画工作科:堀田 雄大 図画工作科:堀田 雄大
家庭科:尾形 美穂 家庭科:尾形 美穂
体育科:山形  昭 体育科:山形 昭
体育科:小野 浩由 体育科:小野 浩由
道徳科:剱 仁美 道徳科:剱 仁美
外国語活動:茂木 智弘 外国語活動:茂木 智弘
養護教諭:長谷川 由紀 養護教諭:長谷川 由紀
総合:梅津 祐介 総合:梅津 祐介
総合:浅間 一城 総合:浅間 一城
特別活動:八子 正彦 特別活動:八子 正彦
栄養教諭: 五十嵐 忍 栄養教諭: 五十嵐 忍
   
国語科
社会科
算数科
理科
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音楽科
図画工作科
家庭科
体育科
道徳
外国語活動
虹の輪(総合的な学習時間)
特別活動
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